アフタヌーン・ティーの由来、飲食の内容

アフタヌーン・ティーの由来、飲食の内容
アフタヌーン・ティー(Afternoon tea)はイギリス発祥の喫茶習慣で、紅茶と共に軽食や菓子を摂ります。

日本では、英国の上流階級文化の精髄の一つとして認識されています。

そのため、単に飲食を楽しむ以外に、社交の場として使われ、礼儀作法、室内装飾、家具調度、使用されている食器や飾られている花、会話内容など広範な分野のセンスや知識・教養が要求されると思われています。

しかし、現代の英国では、上流階級から労働者階級まで広く普及した習慣であり、高級ホテルのティールームなど以外では気どった礼儀作法や堅苦しい会話等とは無縁です。

アフタヌーン・ティーは、1840年頃に第7代ベッドフォード公爵フランシス・ラッセルの夫人、アンナ・マリア・ラッセルによって始められたとされます。

イギリスで、このような慣習が始まったのは女性向けの社交の場として、また、日本では一般的に夕食時間とされる時間帯(19 - 21時)が、観劇やオペラ鑑賞や夜の社交などにあてられ、夕食を摂るのが21時以降になるため、事前の腹ごしらえとしての意味があります。

1820年頃のアンナ・ラッセル(ベッドフォード公爵夫人)
▲1820年頃のアンナ・ラッセル(ベッドフォード公爵夫人)

アフタヌーン・ティーはロー・ティー(Low tea)とも呼ばれ、客間や居間など低いテーブルのある空間で提供されました。

現代では、ホテルやレストランで提供される形式も含め、アフタヌーン・ティーと呼びます。

紅茶のほかに、キュウリのサンドイッチなどの軽食や、皿に盛ったスコーン、ケーキ類といった菓子が、2~3段重ねのティースタンド(トレイの一種)に載せられます。

ティースタンドはアフタヌーン・ティーにおける象徴的なアイテムですが、本来は狭いテーブルや低いテーブル上を有効に活用するために使われます。

このため、ビュッフェ方式などの広いテーブルで行なう場合、ティースタンドは、作法として避けられます。

食事はサンドイッチ、スコーン、ケーキなどのデザート類の順番で食べるのが礼儀とされています。

ヴィクトリア朝時代、キュウリのサンドイッチが上流階級の茶会の定番となったのは、栄養価が低いキュウリを新鮮な状態で食べる事が働かずとも農夫を従えて生活できる証だったからです。
(労働者は肉など栄養価が高い具材をサンドイッチに使っていました。)

リッテンハウスホテルのアフタヌーン・ティー
▲リッテンハウスホテルのアフタヌーン・ティー

キュウリサンドイッチと紅茶
▲キュウリサンドイッチと紅茶

スコーン(クロテッドクリームとジャムを添えて)
▲スコーン(クロテッドクリームとジャムを添えて)


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木製品一覧
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参考文献(Wikipedia);
アフタヌーン・ティー(Afternoon tea)
https://bit.ly/3nZZG3n
ベッドフォード公爵(Duke of Bedford)
https://bit.ly/3it1ErG
フランシス・ラッセル(Francis Russell)
https://bit.ly/2LNT7Us
アンナ・ラッセル(ベッドフォード公爵夫人)
https://bit.ly/3a3y9t1
ヴィクトリア朝(Victorian era)
https://bit.ly/2Nd73rk
キュウリサンドイッチ
https://bit.ly/3bUIVUM
スコーン(scone)
https://bit.ly/2MbDfLu