「合わせ鏡」の用途と効果

「合わせ鏡」の用途と効果
2枚の鏡を合わせる(向かい合わせに配置する)ことを「合わせ鏡(あわせかがみ)」と言います。

鏡で自分の姿を写すと、原理上、正面だけが写ります。

背中を見たい場合は、背面に鏡を一つ設置、そこに背中を写し、正面の鏡で背中側の鏡に映った像を見ることができます。

手鏡による合わせ鏡
▲手鏡による合わせ鏡

合わせ鏡をする明治の女性
▲合わせ鏡をする明治の女性

このとき、鏡に映った鏡の中に鏡が写り、その中にまた鏡が写る、という具合に、鏡の中は途方もない広がりを見せます。

真正面から向かい合わせれば、理論的には両側の鏡にそれぞれ無限の枚数の鏡が映ることになります。

真正面以外でも、角度に応じて何回かの写り込みがあり、複数枚の鏡を向かい合わせれば、より複雑な写り込みの連鎖ができます。

それが万華鏡(まんげきょう)です。
万華鏡(まんげきょう)

合わせ鏡の像は「無限に続いている」と評されることがありますが、実際に見えるのは、有限個の像です。

その理由は、効果が大きい順に、以下のようなものがあります。

・真正面では、1枚目の像が、2枚目以降の像を隠しますので、これを避けるため、鏡や像の位置関係をずらすと、有限回の反射で像は鏡からはみ出てしまいます。

・反射率100%の鏡は存在しません。
通常の鍍金(めっき)鏡の反射率は、アルミ蒸着鏡で約80%、銀引き鏡で約90%で、高反射率を謳った鏡で最高99%程度、レーザー発振など光工学で使う特殊な鏡で最高99.99%程度です。

・像は光の行程の逆二乗に反比例して小さくなるため、有限回の反射で、見える限界より小さくなります。

・真空中以外では、光は吸収・散乱されます。澄んだ空気中でも、10 km 進むごとに63%が吸収・散乱されます。光速度は有限なので、無限の像を生むには無限の時間が必要です。


他に、部屋を広く見せたりするための表現技法として、しばしば使われることがあります。
光は吸収・散乱、鏡


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「オーダーミラー」


参考文献;
Wikipedia;
合わせ鏡
https://bit.ly/2u4qFnT

万華鏡(まんげきょう)
https://bit.ly/2NuRl8l


https://bit.ly/2MsJK9K

鏡像
https://bit.ly/2tPWoJC