「梅雨」の語源と、いろいろな呼び方

「梅雨」の語源と、いろいろな呼び方
気象庁より14日(日)、東北北部の梅雨入りが発表されました。

昨年より1日早く、平年並みだったようです。

梅雨のない北海道と梅雨明けした沖縄地方を除き、全国各地で梅雨入りしたことになります。
梅雨入り

梅雨(つゆ、ばいう)は、5月から7月、北海道と小笠原諸島を除く日本、朝鮮半島南部、中国の南部から長江流域にかけての沿海部、および台湾など、東アジアの広範囲において曇りや雨が多くなる気象現象です。

漢字表記「梅雨」の語源としては、この時期は梅の実が熟す頃であることからという説や、この時期は湿度が高くカビが生えやすいことから「黴雨(ばいう)」と呼ばれ、これが同じ音の「梅雨」に転じたという説、この時期は「毎」日のように雨が降るから「梅」という字が当てられたという説があります。

普段の倍、雨が降るから「倍雨」というのはこじつけ(民間語源)のようです。

この他に「梅霖(ばいりん)」、旧暦で5月頃であることに由来する「五月雨(さみだれ)」、麦の実る頃であることに由来する「麦雨(ばくう)」などの別名があります。

「五月雨」の語が転じて、梅雨時の雨のように、物事が長くだらだらと続くことを「五月雨式(さみだれしき)」と言うようになりました。

また梅雨の晴れ間のことを「五月晴れ(さつきばれ)」と言いますが、最近では「ごがつばれ」とも読んで新暦5月初旬のよく晴れた天候を指すことの方が多いです。

気象庁では5月の晴れのことを「さつき晴れ」と呼び、梅雨時の晴れ間のことを「梅雨の合間の晴れ」と呼ぶように取り決めているようです。

五月雨の降る頃の夜の闇のことを「五月闇(さつきやみ)」といいます。

地方名には「ながし」(鹿児島県奄美群島)、「なーみっさ」(喜界島での別名)があります。

沖縄では、梅雨が二十四節気の「小満(しょうまん)」から「芒種(ぼうしゅ)」にかけての時期に当たるので「小満芒種(スーマンボースー)」や「芒種雨(ボースーアミ)」という別名があります。

台湾では「梅雨(メイユー)」や「芒種雨」、中国では「梅雨(メイユー)」、梅が熟して黄色くなる時期の雨という意味の「黄梅雨(ファンメイユー)」もよく用いられます。


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参考文献;
ウェザーニューズ(2020/6/14)
「東北北部が梅雨入り、昨年より1日早く…全国で梅雨に」
https://bit.ly/2YFkMJy

wikipedia;
梅雨(つゆ、ばいう)
https://bit.ly/37wxpL3
二十四節気(にじゅうしせっき)
https://bit.ly/3e7dG7o
小満(しょうまん)
https://bit.ly/3hwRvcy
芒種(ぼうしゅ)
https://bit.ly/30IBYAt