組立家具、カラーボックス

組立家具、カラーボックス
組立家具(くみたてかぐ)は、購入者による組み立てが必要な家具です。

段ボールに分解された家具の部品と説明書が収納された状態で販売されており、普通の人でもドライバーなどの一般的な道具だけで組み立てられます。

完成品の家具に比べ、配送コストが軽減できるため、安価で売買されます。

何らかの理由で組み立てられない人でも、組立作業の代行サービスなどに依頼することで、組立家具を利用できます。

IKEA製の組立家具
▲IKEA製の組立家具。(右側に予備の棚があります。)

組立家具を世界的に有名したのはスウェーデンのイングヴァル・カンプラードが1943年に創業したIKEAです。

IKEAの特徴の一つである「フラットパック(分解された商品は、できるかぎり薄く小さい梱包をされており、車のトランクに積んで簡単に持ち帰ることができる)」は、1963年から国外にも積極的に進出した背景もあり、『組立家具はIKEAが発明した』という誤解もあります。

しかし組立家具の歴史は長く、アメリカ合衆国ではニューアメリカンシクロピアが1859年に組立家具を「アメリカの発明」として記載し、簡単に輸送できることを強調、1877年7月1日に特許が出願されています。

日本では、1970年に株式会社クロシオが「カラーボックス」を開発・販売し、売り上げを伸ばしました。

「カラーボックス」とは日本国内のみで通用する収納家具の名称で、明確な定義は存在しませんが、『安価な合板で組み立ての必要な、高さ90cm×幅40cm×奥行き30cmの2~4段の収納家具』を指すことが多いです。

他の大きさの収納家具もカラーボックスとして売られていますが、寸法が大きく逸脱したものはラック・棚(シェルフ)と表記されます。

カラーボックスの由来は、当時の株式会社クロシオ会長がプラスチック製品で目にするオレンジやグリーンなどカラフルな色を家具でも再現できるのではと発案。

大手紙メーカーの協力で色紙を貼ったカラフルな合板で三段の棚を作成したことがきっかけです。
IKEA製の組立家具

IKEA製の組立家具

IKEA製の組立家具

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参考文献;
イケア・ジャパン株式会社
https://www.ikea.com/jp/
株式会社クロシオ
http://www.kuroshio.co.jp/
カラーボックスの秘話
https://bit.ly/39cb9qN

Wikipedia;
組立家具
https://bit.ly/39e3UOY
イケア(IKEA)
https://bit.ly/30ygHrw
イングヴァル・カンプラード(Ingvar Kamprad)
https://bit.ly/3fMD8Q6
ニューアメリカンシクロピア(New American Cyclopædia)
https://bit.ly/2WEEuF7