ライトアップ(建築物・自然環境への設置例)

ライトアップ(建築物・自然環境への設置例)
夜間に歴史的建造物、モニュメント、橋、タワー、樹木などを投光器などの機器や発光ダイオード(LED照明)などを用いて照明することで夜間景観を演出するものを「ライトアップ」と言います。

これは和製英語で、英語では be動詞 + illuminated などと表現されます。

また、フラッドライトが使用される事が多いため、floodlighting、architectural floodlighting などとも表現されます。

照明を当て,昼間とは違った表情を演出し、一般には街の活性化の手段として行われることが多いです。

ライトアップに類似したものに、各地のクリスマスや神戸の大震災を期に始まったルミナリエなど、催しとして行われる電飾の手法もあります。

周囲を明るくするのみの街路灯とは異なり、対象物に効果的に光を当てることによって美しく浮かび上がらせることを目的としています。

反対語は「ライトダウン」で、こちらは都市の照明を極力落とす事で夜空の星などを楽しむことです。

神戸ルミナリエ(スパリエーラ[2012年])
▲神戸ルミナリエ(スパリエーラ[2012年])

神戸ルミナリエ(スパリエーラ[2012年])
▲ライトアップされた橋(レインボーブリッジ[東京都港区])

都市空間の様々な場所でライトアップが施されると、その都市の魅力につながり、都市ぐるみの計画的なライトアップは「都市照明」とも呼ばれます。

日本における建造物ライトアップは、1963年に竣工した神戸ポートタワーから広まったとされています。

オイルショックの影響による停滞期を経て、照明デザイナー石井幹子による東京タワーライトアップ(1989年)の頃より盛んになり、夜間の都市景観を形作る文化として定着するようになりました。

近年は、フランスのパトリス・ワルネルにより生み出されたライトアップ芸術であるクロモリットが2001年に神戸旧居留地エリアで披露されるなど、祭典などで都市ぐるみの計画的なライトアップも施されるようになりました。

人工物以外に、自然環境に対して行う例もあり、ナイアガラの滝では100年ほどの歴史があります。

また、花見や紅葉の名所でも行われる例があります。

神戸ルミナリエ(スパリエーラ[2012年])
▲神戸ポートタワー(兵庫県神戸市中央区波止場町)

神戸ルミナリエ(スパリエーラ[2012年])
▲ライトアップされた近代建築(神戸旧居留地)

神戸ルミナリエ(スパリエーラ[2012年])
▲東京タワー(東京都港区芝公園)

神戸ルミナリエ(スパリエーラ[2012年])
▲ナイアガラの滝
(カナダ[オンタリオ州]とアメリカ[ニューヨーク州]の国境)

神戸ルミナリエ(スパリエーラ[2012年])
▲ライトアップされた桜(琵琶湖疏水)

神戸ルミナリエ(スパリエーラ[2012年])
▲ライトアップされた紅葉(大田黒公園[東京都杉並区荻窪])

神戸ルミナリエ(スパリエーラ[2012年])
▲ライトアップされた東京スカイツリー「粋」(東京都墨田区)


▼光と鏡が新しい空間を演出する「ライトアップミラー」好評です。
「ライトアップミラー」

「詳細ページはこちら」



参考文献;
ライトアップ
https://bit.ly/35Vr9Mr
神戸ルミナリエ
https://bit.ly/34OZaio
旧居留地
https://bit.ly/3mMveJY
レインボーブリッジ(Rainbow Bridge)
https://bit.ly/34ONYCf
琵琶湖疏水(びわこそすい)
https://bit.ly/2Jl1FjY
大田黒公園
https://bit.ly/3kQr03g
神戸ポートタワー
https://bit.ly/3kRdVXg
石井幹子(いしい もとこ)
https://bit.ly/3kKSLu1
東京タワー
https://bit.ly/320T4cM
ナイアガラの滝
https://bit.ly/3emw5Of
東京スカイツリー
https://bit.ly/3jJyLGQ