瞬間調光フィルムの仕組み

瞬間調光フィルムの仕組み
瞬間調光フィルム(スマートフィルム、PDLCフィルム、液晶調光フィルムなどとも呼ばれます)の仕組みは、
主に電圧をかけることで内部の液晶分子の配列を変化させ、光の透過率をコントロールするというものです。

瞬間調光フィルム瞬間調光フィルム

フィルムの構造
瞬間調光フィルムは、通常、2枚の透明な導電膜(ITOレイヤーなど)の間に、微細な液晶分子と高分子(ポリマー)が混合された層が挟まれています。
この液晶と高分子の混合層が、透明と不透明の切り替えの鍵となります。
不透明な状態(電源OFF時)
電圧がかかっていない(電源がオフの状態)時、フィルム内部の液晶分子は不規則な方向を向いています。
この状態では、光が液晶分子の表面で乱反射・散乱するため、フィルムは白濁して不透明に見えます。
まるで、すりガラスのような状態です。
透明な状態(電源ON時)
電圧をかける(電源をオンにする)と、液晶分子は電界の方向に沿って一斉に整列します。
液晶分子が整列すると、光は散乱することなくフィルムを透過できるようになります。
このとき、液晶と高分子の屈折率がほぼ一致することで、フィルムが透明に見えるのです。
切り替えの速さ
この液晶分子の配列変化は非常に高速で、0.1秒以下で透明と不透明の切り替えが可能です。
これにより、スイッチ一つで瞬時に視界をコントロールできるという特徴があります。

D+kuru 参考ページ
https://www.d-kuru.com/product-list/3